「戦争の記憶」証言者と各ボランティアを募集しています。
「亡くなった人たちのためにも、残された者は無駄に生きてはいけない」
先週末にようやく観ることができた映画『永遠の0』のなかの
言葉がいつまでも脳裏から離れません。
昨夏から始めたネットラジオ「戦争の記憶」でお話をうかがった
戦争体験者の方もみな口々にこの言葉をおっしゃっていたことを思い出しました。
取材から半年が経ち改めて感じるのは、
戦争を体験していない僕らは悲しいかな、
これだけ悲惨な戦争があったという事実を
「忘れてしまう」こと。
『永遠の0』を観た直後は「忘れてはいけない」と誰もが思うはず。
けれど忙しい日常に僕らは流されてしまう。
確かに「1分1秒」忘れないというのは、絶対に無理だけど、
けれどあの時代は、「1分1秒」たりとも戦争のことを
忘れられない状況に置かれた人たちがいました。
いま僕らが忘れられるのは、
それだけ「平和」だということ
(確かにみんないろんな悩みや辛いことはあると思うけど)
じゃあ、その平和はだれのおかげであるのか?
じゃあ、今の自分はなぜ生まれて来られたのか?
あの戦争を生き抜いた僕やみなさんのおじいちゃんやおばあちゃんがいたから。
そしてその戦争には、数百万人に及ぶ犠牲者の方がいたことも決して忘れてはいけない。
それでも、僕らは、忘れてしまいます。
でも、だからこそ忘れないようにするために、
僕は戦争体験者の方へのインタビューを続けています。
今日は、この場を借りてみなさんにお知らせがあります。
ネットラジオ「戦争の記憶」では、
- 戦争体験を語ってくれる方
- 証言を英訳してくださるボランティア
- 証言を撮影・編集してくださるボランティア
- 戦争の記憶HPを製作・更新してくださるボランティア
を募っています。
1月20日付けの中国新聞の紙面に取り上げていただくなど、
中国新聞|戦争体験の声紡ぐ ネットラジオで配信 元新聞記者・広島の早川さん
おかげさまで広島では「戦争の記憶」が認知されはじめ、
沢山の方の戦争体験をうかがうことができつつあります。
けれど、「戦争の記憶」は広島はもちろん、
日本全国の戦争体験者のお話をうかがい、
残していくという使命のもと立ち上げたプロジェクトです。
戦争体験というと、「戦地に行った人はまわりにはいないので……」と
おっしゃる方が多いですが、
この企画は、「あの時代」を生きていた人たちがどんな状況で、
戦争を迎え、何を考えていたか、今という時代をどう見ているか。
若い世代へ伝えたいことは何なのか。
あの時代を生きていたすべての人のお話をうかがいたい。
戦争に行った方にもそうでない方にも。
「うちのおじいちゃんなら……」
「近所のおばあちゃんは確か空襲を……」
すべてのお申し出に答えられるかはわかりませんが
時間と体が許す限り、インタビューをしていきたいと思っています。
そして彼らのメッセージを僕たち日本人だけでなく、
海外の人にも届けたい─。
僕らのおじいちゃんやおばあちゃんと僕ら、
いまの子どもたち、そしてこれから生まれてくる子どもたちを
つなぐこの「戦争の記憶」に賛同・ご協力いただける方がいましたら
以下のお問い合わせフォームよりご連絡いただけると幸いです。